第46回メソ気象研究会

日時:2016年10月25日(火)(大会前日)13:30〜17:30
場所:名古屋大学 豊田講堂 シンポジオン会議室 アクセス
(愛知県名古屋市千種区不老町 名古屋大学東山キャンパス)
テーマ:「擬似温暖化実験のメソ気象研究に対する可能性」
コンビーナー:金田幸恵(名古屋大学宇宙地球環境研究所)

内容:
 近年、集中豪雨や台風といった極端気象現象に対する地球温暖化の影響がしばしば取り上げられています。たとえば、2013年11月にフィリピンを襲い甚大な被害をもたらした台風Haiyanは、はたして温暖化の影響を受けていたのでしょうか。また、もし仮にHaiyanのような台風が、温暖化が進んだ21世紀末に現れたとしたら、どのような台風になってどのような被害をもたらしうるでしょうか。 このような特定の気象現象の将来変化研究に取り組む手法の一つとして「擬似温暖化実験」が挙げられます。擬似温暖化実験は、再現実験と温暖化実験の一組の実験から成り立ちます。再現実験では再解析データ等を境界値に現象を再現します。次に温暖化実験では、この再解析データ等に全球気候予測実験等から取り出した差分を足し合わせます。昨今、海外でもHurricane Katrina (2005), Sandy (2012)といった熱帯低気圧をはじめ、竜巻、洪水、winter storm等、さまざまな気象現象に対して、この手法が用いられています。 本手法は、温暖化に限らず、過去や将来のさまざまな気候変動に対するメソ気象現象の応答を調査する上で活用できるかもしれません。その可能性と限界について活発な議論をお願いします。

プログラム:
13:30-13:40 「開会挨拶」
〜第一部:台風への適用〜
13:40-14:10 木村富士男(筑波大学)「レビュー:擬似温暖化実験」
14:10-14:50 金田幸恵(名古屋大学宇宙地球環境研究所)「擬似温暖化実験による伊勢湾台風の将来変化」
14:50-15:30 吉野 純(岐阜大学)「台風強度に関する擬似温暖化実験」
休憩
〜第二部:応用 メソ気象学における可能性〜
15:45-16:25 高薮 出(気象研究所)「Conditional event attribution (Typhoon Haiyan)」
16:25-17:05 佐藤友徳(北海道大学)「過去の地域気候変化に対する下部境界条件の寄与」
総合討論
17:05-17:30 「擬似温暖化実験の可能性と限界」

連絡先:金田幸恵(名古屋大学宇宙地球環境研究所)
E-mail:skanada@rain.hyarc.nagoya-u.ac.jp(@は小文字にしてください)