第42回メソ気象研究会

日時:2014年10月20日(月)(大会前日)13:15〜17:15
場所:九州大学西新プラザ アクセス
(福岡県福岡市早良区西新2丁目16-23)
テーマ:「メソ気象学・雲物理学における航空機利用」
コンビーナー:坪木和久(名古屋大学 地球水循環研究センター)

内容:
 気象学において航空機は観測の重要なプラットフォームで、様々な目的に利用されている。今回のメソ気象研究会では、メソ気象学と雲物理学における航空機を利用した観測に焦点をあてて、現状はどのような利用がなされているのか、それはどのような新しい知見をもたらすのか、さらにこの分野の航空機利用にはどのような観測が期待されるのかを中心に、これまで航空機を利用した観測を行ってこられた方々から話題を提供していただく。かつて名大旧大気水圏科学研究所が航空機を持とうとした時代があった。それは成功しなかったが、その後、個別の研究で航空機観測が行われてきている。米国では専用機による観測が行われており、台湾でも台風をターゲットとした航空機観測がルーチン的に近い形で行われるようになった。それに比べて日本は気象学における航空機利用で大きく後れている。最近、気象学会では航空機を持つことを目指す動きがあるが、それには多くの課題がある。本研究会ではメソ気象学・雲物理学ではどのような観測の可能性と期待があるのかについて探っていきたい。

プログラム:
13:15-13:20 「趣旨説明」
13:20-14:00 Chun-Chieh Wu(National Taiwan University)「Typhoon observations using aircrafts:? DOTSTAR and beyond」
14:00-14:30 山口宗彦(気象研究所)「熱帯低気圧観測における航空機の利用」
14:30-15:00 村上正隆(気象研究所)「航空機観測の現状と課題−雲物理からメソ気象まで−」
休憩
15:15-15:45 原田賢哉(宇宙航空研究開発機構)「無人航空機の民生利用における課題と展望」
15:45-16:15 上田博(名古屋大学地球水循環研究センター)「メソ気象研究用専用航空機への期待 」
16:15-16:45 コメンテーターからの意見
       佐藤正樹 (東京大学大気海洋研究所)
       篠田太郎 (名古屋大学地球水循環研究センター)
16:45-17:15 総合討論

連絡先:坪木和久(名古屋大学 地球水循環研究センター)
E-mail:tsuboki@rain.hyarc.nagoya-u.ac.jp(@は小文字にしてください)

 気象災害委員会との共催研究会

「平成26年8月豪雨」に関する研究会
日時:平成26年10月20日(月)(秋季大会前日)
    1730〜1930(メソ気象研究会終了後)
場所:九州大学西新プラザ アクセス

1730〜1735 藤谷徳之助(気象災害委員会担当理事)「趣旨説明」
1735〜1800 福原正明(大阪管区気象台気象防災部予報課)・高橋清和(広島地方気象台観測予報課)
 「平成26年8月豪雨の概要と各気象台の対応−福知山(16-17日)と広島(19-20日)での大雨について−」
1800〜1820 加藤輝之(気象研究所)「平成26年8月豪雨の発生環境場と広島での大雨の発生要因」
1820〜1840 久保田哲也(九州大学大学院農学研究院)「平成26年8月広島土砂災害と他の類似土砂災害」
1840〜1850 佐々浩司(高知大学教育研究部)「台風11,12号による高知県の大雨」
1850〜1910 牧原康隆(気象業務支援センター)「気象分野から見た土砂災害軽減への糸口」
1910〜1930 「総合討論」 司会 藤谷徳之助

連絡先:藤谷徳之助(国立環境研究所地球環境研究センター内地球温暖化観測推進事務局)
E-mail:fujitani.tokunosuke@nies.go.jp(@は小文字にしてください)