日時:2015年5月20日(水)(大会前日)13:30〜17:00
場所:気象庁講堂 アクセス
(東京都千代田区大手町1-3-4)
テーマ:「短時間強雨予測への挑戦」
コンビーナー:加藤輝之(気象研究所)
内容:
昨年8月20日未明に広島で発生した大雨事例に代表されるように、大雨が引き起こす土砂災害等により多数の人命が失われてきています.このような大雨を事前に予測することは防災対策として必須で、そのためには数値予報モデルの予報精度向上に加えて、実況の観測データを主体とした運動学的予測(ナウキャスト)の改善を行っていく必要があります.特に都市域では局地的に短時間に降る強雨により、中・小河川の越水や鉄砲水、低平地での内水氾濫が複数発生しています.そのような短時間強雨も視野に入れ、気象庁では昨年8月から国土交通省XRAINのデータも活用した水平分解能250mの高解像度降水ナウキャスト(30分の予測まで.その後1時間までは水平分解能1km)を開始しました.このプロダクトの説明に加えて、今回のメソ気象研究会では、短時間強雨予測に対する取り組みを行っている方に講演を依頼し、話題提供をしていただくことにしました.多くの方々のご参加と活発な議論をお願いいたします.
プログラム:
13:30-13:40 「趣旨説明」
13:40-14:10 木川誠一郎(気象庁観測部)「気象庁の高解像度降水ナウキャストについて」
14:10-14:40 岩波越(防災科学技術研究所)「局地的大雨の観測から予測へ−積乱雲の一生の観測と発達予測−」
14:40-15:10 中北英一(京都大学防災研究所)「ゲリラ豪雨の早期探知と危険性予測」
休憩
15:30-16:00 三好建正(理化学研究所)「「ビッグデータ同化」でゲリラ豪雨に挑む」
16:00-16:20 若月泰孝(筑波大学)「上流下層加湿による短時間降水予測と対流初期構造の定式化
」
16:20-17:00 総合討論
連絡先:加藤輝之(気象研究所)
E-mail:tkato@mri-jma.go.jp(@は小文字にしてください)