(第9回気象庁数値モデル研究会・観測システム予測可能性研究連絡会との共催)
日時:2016年5月17日(火)(大会前日)13:30〜17:30
場所:気象庁講堂 アクセス
(東京都千代田区大手町1-3-4)
テーマ:「アンサンブル予報の発展と展望」
コンビーナー:佐藤芳昭(気象庁数値予報課)、加藤輝之(気象研究所)、
榎本 剛(京都大学防災研究所)
内容:
気象庁では現在、アンサンブル予報を、週間天気予報から季節予報に現業利用しています。これらのアンサンブル予報資料の活用を目指す試みは、気象庁のみならず他の機関でも進められていますが、そのような試みは、まだまだ限定的です。一方、これまで決定論的予測に頼ってきたメソ現象の予測についても、アンサンブル技術を活用した予測可能性の向上に向けた取り組みが進められています。しかしながら、その開発や結果の活用方法については、さらなる検討が必要な状況です。
このため、アンサンブル技術のメソ予報等短期予報への適用に当たり、気象庁数値モデル研究会、メソ現象の予測に知見のあるメソ気象研究連絡会、及びアンサンブル予測技術に知見のある観測システム予測可能性研究連絡会と共同で、本研究会を開催することにしました。本研究会では気象庁のメソアンサンブル予報システム、週間アンサンブル予報システムについての開発状況の紹介に加えて、関連する研究活動を行っている方に講演を依頼し、話題提供をしていただくことにしました。多くの方々のご参加と今後の連携点や活用に関する議論をお願いいたします。
プログラム:
13:30-13:40 「趣旨説明」
13:40-14:05 太田洋一郎(気象庁数値予報課)「気象庁週間アンサンブル予報システムの現状と展望」
14:05-14:30 野口峻佑(京都大学防災研究所)「アンサンブル予報データを用いた成層圏周極渦変動の予測可能性研究」
14:30-14:55 佐藤和敏(極地研究所)「北極海のラジオゾンデ観測データが冬の中緯度で生じる寒波の予報精度に与える影響」
14:55-15:20 松枝未遠(筑波大学計算科学研究センター/オックスフォード大学物理学部)「アンサンブル予報データベースを用いた予測可能性研究」
休憩
15:35-16:00 小野耕介(気象庁数値予報課)「気象庁メソアンサンブル予報システムの開発」
16:00-16:25 國井 勝・横田 祥(気象研究所)「メソアンサンブル予報を利用した顕著現象の解析」
16:25-16:50 野原大輔(電力中央研究所)「再生可能エネルギー発電出力量予測のためのメソアンサンブル予測」
16:50-17:15 牛山朋來(土木研究所水災害・リスクマネジメント国際センター)「WRF-LETKFを用いたアンサンブル洪水予測の開発、鬼怒川事例への適用」
17:15-17:30 総合討論
注意事項:自家用車での来庁はご遠慮下さい。正面玄関(KKR東京側)をご利用ください。研究会の受付で入庁許可書を受け取り、着用して下さい。
過去の気象庁数値モデル研究会は こちら
連絡先:加藤輝之(気象研究所)
E-mail:tkato@mri-jma.go.jp(@は小文字にしてください)