「気象災害委員会」と合同企画
日時:2021年3月8日(月)(オンライン)09:30〜16:20
テーマ:「令和2年7月豪雨」
コンビーナー:川畑拓矢、荒木健太郎(気象研)、清水慎吾、下瀬健一(防災科研)、三好建正、前島康光(理研R-CCS)
内容:「令和2年7月豪雨」と名称が定められた約1ヶ月に及ぶ一連の豪雨は、土砂崩れ・河川氾濫などで死者84名となる激甚災害をもたらした。本研究会では、豪雨をもたらした線状降水帯やメソ低気圧、総観場などの解析研究、これらの予測研究、さらには河川洪水、災害対応まで総合的に取り上げる。これによって現象の理解を深め、このような激甚災害に社会がどのように対応していくべきなのか、参加者で議論を行いたい。
令和2年7月豪雨については下記の気象庁(7/31、8/20)および気象研究所(12/24)からの報道発表をご参照ください。
気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/press/2007/31a/press_r02gou20200731.html
http://www.jma.go.jp/jma/press/2008/20a/kentoukai20200820.html
気象研究所 https://www.mri-jma.go.jp/Topics/R02/021224-2/press_021224-2.html
本研究会は、通例のメソ気象研究会と異なり、気象学会春季・秋季大会と切り離し
てオンラインで行われます。
プログラム:
09:30 趣旨説明 (川畑)
09:35 [発生環境場] (座長:前島)
廣川康隆(気象研),加藤輝之(気象大),荒木健太郎,益子渉(気象研)
令和2年7月豪雨の九州における降水の特徴
荒木健太郎(気象研),加藤輝之(気象大),廣川康隆,益子渉(気象研)
令和2年7月豪雨で九州に大雨をもたらした線状降水帯の大気環境場の特徴
10:35-10:45 休憩
10:45 一般講演 各15分 (座長:荒木)
堀之内武(北大),小坂優(東大),中三川浩(気象庁),中村尚(東大),藤川典久(気象庁),高薮縁(東大)
2020年7月上旬に九州で続いた豪雨の環境場について:水蒸気供給,ジェット,シルクロード波列
Ning Zhao(趙 寧; JAMSTEC), Atsuyoshi Manda, Xiaojun Guo, Kazuyoshi Kikuchi, Tomoe Nasuno, Masuo Nakano, Yuanxin Zhang, Bin Wang
粒子追跡で見た令和2年7月豪雨
辻宏樹,高薮縁,澁谷亮輔,釜堀弘隆,横山千恵(東大大気海洋研)
九州地方の大雨に先行する自由対流圏水蒸気フラックス収束の存在とその役割
細谷圭介,佐藤正樹(東大大気海洋研)
令和2年7月豪雨事例の環境場解析
中 七海,竹見哲也(京大防災研)
令和2年7月豪雨に見られた降雨特性および環境条件に関する研究
12:00-13:15 昼休み
13:15 [洪水予測] (座長:清水)
大泉伝(気象業務支援センター),Le Duc,小林健一郎,川畑拓矢,太田琢磨,斉藤和雄
1000メンバーアンサンブル予報結果を用いた洪水危険度の予測実験
小林健一郎,田村篤志,穴瀬博子(神戸大),角哲也,野原大督(京都大),Le Duc,大泉伝,川畑拓矢(気象業務支援センター, 気象研)
富岳による球磨川洪水予測
14:15 [予測可能性] (座長:三好)
寺崎康児,三好建正(理研R-CCS)
全球水平解像度56km・1024メンバーのNICAM-LETKFを用いた令和2年7月豪雨実験
幾田泰酵,瀬古弘,小司禎教(気象研)
船舶上で観測されたGNSS可降水量の同化による豪雨予測へのインパクト
15:15-15:30 休憩
15:30 (座長:下瀬)
松林健吾(気象庁数値予報課)
豪雨予測に対する現業領域モデルの課題
[防災対応]
清水慎吾,前坂剛(防災科研),安部智彦,斉藤泰治(日本気象協会)
SIP線状降水帯観測・予測システムを活用した実証実験と2020年度ヒアリング調査
16:30-17:00 総合討論
最終更新:2021.3.5