第56回メソ気象研究会

共催:東北大学、新学術領域研究「変わりゆく気候系における中緯度大気海洋相互作用hotspot」 

日時:2023年10月22日(日)(大会前日)13:30〜17:15(予定)
場所*:東北大学片平さくらホールアクセス
(宮城県仙台市青葉区片平2-1-1)
*) 現地開催、オンライン配信を行える場合は本ームページに掲載予定。

テーマ:「海洋とメソ気象」
コンビーナー:金田幸恵(名大宇宙地球環境研), 伊藤純至(東北大), 加藤輝之(気象研)

内容:
四方を海洋によって囲まれた日本列島にとって、海洋は台風の発達や大雨発生に必要な水蒸気の重要な供給源である。 また、海洋前線といった海面水温の傾度によって、大気下層にも力学的な影響を与えうる。2023年7月4日には気象庁から、 日本海及び北海道南東方の海面水温が、1982年以降で6月としては過去最高であったことが発表された (日本海、北海道南東方の海面水温が6月として過去最高: https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/shindan/rinji/2023/01/rinji_hisst_202307.html)。
2017年8月下旬から始まった黒潮大蛇行も2023年7月現在過去最長期間を更新しつつ持続中である。 このような海洋変動は、梅雨や線状降水帯等による集中豪雨に寄与しうるのだろうか。今回メソ研究会ではテーマを 「海洋とメソ気象」と題し、これら日本列島を取り巻く海洋がメソ気象現象に対してどのような影響を与えうるか、 さまざまな視点から議論する。今回は、この話題に関連し、大規模集中観測から、日本周辺海域の海洋の専門家、 数値モデルによる感度実験等で最先端の成果を出している研究者を広くお招きして話題提供していただく。 この研究会で活発な議論を行うことにより、今後、メソ気象研究がより広くより活発に分野横断的に発展する機会 となることを期待する。なお、本研究集会は本メソ気象研究会と東北大学、及び新学術領域研究「変わりゆく気候系 における中緯度大気海洋相互作用hotspot」で共催して行う。


プログラム:
13:30-13:40 「開会挨拶・趣旨説明」
13:40-14:10 立花義裕(三重大学)「2022年暖候期船舶観測(仮)」
14:10-14:40 杉本周作(東北大学)「黒潮の変動と日本の気象への影響」
14:40-15:10 岡 英太郎(東京大学大気海洋研)「日本の南の亜熱帯モード水が台風に与える影響」
休憩
15:20-15:50 万田敦昌(三重大学)「東シナ海の海面水温が梅雨期メソ降水系に及ぼす影響−現地観測とシミュレーション−」
15:50-16:20 平田英隆(立正大学)「中緯度海洋と温帯低気圧に伴う豪雨」
16:20-16:50 山ア 哲(海洋研究開発機構)・澤田尚樹(京都大学)「日本領域再解析システムを利用した日本近海上のメソ気象の研究」
16:50-17:15 「総合討論」

連絡先:金田幸恵(名大宇宙地球環境研)
E-mail:skanada@nagoya-u.jp(@は小文字にしてください)

最終更新:2023.8.31

 問い合わせ

メソ気象研究会(気象学会メソ気象研究連絡会)、
および、本ホームページへのご質問・お問い合わせなどは

 tkato@mri-jma.go.jp (@は小文字にしてください)

までお寄せください。

世話人:坪木和久(名大宇地研),加藤輝之(気象研)